ロリエロ漫画の歴史
そもそもエロ漫画の歴史を語ろうとすれば、大部の著作をしなければならないでしょう。人類の知識の発展には、その根底に食欲と性欲という生きる上で欠くべからざる欲求が存在したというのは周知の事実であります...
そもそもエロ漫画の歴史を語ろうとすれば、大部の著作をしなければならないでしょう。人類の知識の発展には、その根底に食欲と性欲という生きる上で欠くべからざる欲求が存在したというのは周知の事実であります...
1行目からこんなことを告白してしまうのは、何とも恥ずかしいというかなんというか……しかし、まずはそこから始めなければ前に進むことはできないのです。
つまり、わたくしが何者であるかということを明かしたうえでなければ、話は進まないのです。
そう、わたくしは自他ともに認める筋金入りのロリコンであります。
ロリータコンプレックスであります。ウラジミール・ナボコフの小説『ロリータ』は、わたくしにとっては涙なくして読むことができない痛切な作品なのであります。
ナボコフの『ロリータ』は、ロリコンの語源にもなった小説でありますが、ハンバート・ハンバートという変な名前のおっさんが本名ドロレス、愛称ロリータという少女に熱烈な恋をしてしまい、彼女と一緒にアメリカ中を旅してエッチな事もして、最終的には悲劇的な幕切れを迎えるという小説なのでありまして、ナボコフならではの言葉遊びと含蓄のあるアフォリズムが縦横に活きている面白おかしい傑作なのですが、わたくしはまず何といっても主人公の胸の内に想いを馳せ、何とも言えない間道にいつも苛まれるのです……。
さて、閑話休題。
わたくしはロリコンではありますが、かといって愚劣な事件を起こす連中とはハッキリ種類を異にしています。
世の中には、ロリータを愛するあまり実際にその辺を歩いているロリっ子に手を出してしまう阿呆たれがいますが、そんな連中は真のロリコン野郎とは言えないのであります。
わたくしたちは、あくまでもロリータたちを天真爛漫な少女として愛さなければならないのです。
彼女たちを怯えさせたり、傷つけたりするのは言語道断なのであります。
というわけで、わたくしは重度のロリータコンプレックスを抱えておりますが、これまでの長い(いささか長すぎる感なきにしもあらずですが)人生の中で実在のロリータと何か事を起こした経験はないのです。
では、わたくしはどうやってこの奇妙な性欲を発散させているのか?
皆様は疑問に思われるに相違ありませんね。
さっそくその答えを書いてしまうとするなら、わたくしはロリコンをテーマにしたエロ漫画を読み、それを使用して自慰行為をおこなうことによって性欲を発散しているのです。
そう、わたくしのロリコンは決して現実社会を侵食しません……わたくしは、エロ漫画で楽しんでおります。
わたくしも、若い頃はなかなかロリコン性欲を発散する場がなく(まあ健全な社会においてはそのような“場”が存在してはいけないわけですが……)、悶々として過ごしていました。
まあ成人女性を相手にしたとき勃起しないわけではないので、何度か恋人を作ってセックスをしたこともありますし、ルックスが若々しい女性を選んだのでセックスができなかったことはありませんでした。しかし、「やっぱりコレじゃないんだよなオレがしたいのは……」ということで、満足感を得ることはできなかったのです。
ただ、この頃はそんなわたくしもだいぶ生きやすくなっています。
というのも、このごろのエロ漫画のロリジャンルは素晴らしい発展を遂げているからです。
ひと昔前のエロ漫画といえば、何やら劇画タッチの“オトナの愛欲劇場”みたいな感じで、たとえば団地妻をテーマにした有象無象のポルノ映画が量産されて人気を呼んだように、どちらかといえばオトナ同士の恋愛と性愛を描くのがメインでした。
しかしながらいつの頃からか、漫画自体が低年齢層の人々を魅力的に描写するようになり(いわゆる“萌え絵”というやつが登場したのですね)、それによってエロ漫画の“ロリ化”も進みました。
ちっぱい&つるぺたのロリっ子とラブラブなえっちをしてしまうという萌え萌えな絵柄のエロ漫画を始めてみたときの、わたくしの衝撃はいかばかりでしたでしょう!
「コレこそが求めていたものだ!」とわたくしは感涙せんばかりの勢いでそのエロ漫画を読んだのです……。
ところで、「なんでわざわざ漫画なんだ?」という疑問を持つ方も多いのではないかと思いますが、これには明確な理由があります。
確かに現在の日本には、世界に誇るべきアダルトビデオという素晴らしい文化があり、わたくしも見ないわけではありません……しかしこれについては稿を改めてまた書かねばならぬと思いますが、やはり動画ではロリの素晴らしさを120%表現することはできないのです。
「ちょっとロリっ子に興味がある」というくらいの方なら満足できる出来栄えの動画があったとしても、わたくしのような筋金入りのロリコンには、やはり通じないものがあるのです。
というわけで、わたくしはエロ漫画でもっぱらロリを楽しんでいる……ということになるのです。
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